マイクロソフト、AzureにIaaSサービスを追加

米国Microsoftは6月7日、カスタムのWindows ServerまたはLinuxイメージを同社のクラウド・プラットフォーム「Windows Azure」に配置できる「Windows Azure仮想マシン」サービスのプレビュー版の提供開始を発表した。これまではPaaS（Platform as a Service）サービスのみだったAzureで、競争が激しいIaaS（Infrastructure as a Service）サービスがラインアップされたことになる。
　「新しいIaaSにより、顧客はWindowsまたはLinuxが動作する永続性のある仮想マシンをホストし、展開できる」。Windows Azureアプリケーション・プラットフォーム担当コーポレート・バイスプレジデント、スコット・ガスリー（Scott Guthrie）氏は6月7日、Webキャストでそう語った。「Linux仮想マシンが使えると聞いて驚かれるかもしれないが、このLinuxサポートは、われわれがオープン性の実現にまったく新しい方法で取り組んでいる一例だ」
　Windows Azure仮想マシン・サービスの正式版の提供開始時期は公表されていない。同サービスでは、WindowsまたはLinux仮想マシンを5つのサイズのいずれかに構成し、最大20台まで同時に利用できる。5つのサイズとそれぞれのCPUコア、メモリは、XS（共有1GHz、768MB）、S（1×1.6GHz、1.75GB）、M（2×1.6GHz、3.5GB）、L（4×1.6GHz、7GB）、XL（8×1.6 GHz、14GB）となっている。これらの各サイズについて時間当たり料金が設定されているほか、ストレージ（地理冗長）と帯域幅（Azureデータセンターから送信されたデータの合計量に応じて課金される）の料金もかかる。
　Windows Azure仮想マシン・サービスは、SLA（サービスレベル契約）で99.95％の可用性が保証されている。顧客は仮想マシン・イメージをほかの仮想マシン上に保存し、そこから再起動でき、これによって永続性が確保される。
　ガスリー氏によると、Windows、Mac、Linux用のSDKがGitHubで提供される予定。
　Microsoftが新サービスの投入で進出したIaaS分野では、マーケット・リーダーである米国Amazon Web Services（AWS：米国Amazon.comの子会社）と米国Rackspace、米国Terremark、米国GoGridなどの企業が競争を展開している。

2012年 6月11日
参照computerworld

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世界最大のコンピュータ・ソフトウェア会社。現在ではインターネット事業を手がけ、ハードウェア、ゲーム機器も製造している。サービスとして、コンピュータ用オペレーティングシステム（Windows）、Word、Excel、Outlookを中心としたパッケージのOffice、そのほか、サーバーソフトウェアからゲーム製品まで幅広く展開している。

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