企業の様々な経営上の課題を明らかにし、解決する助言をすることがコンサルタントの仕事です。近年では経営戦略の意思決定スピードがますます重要視され、短期間で事業戦略の策定をしなくてはいけません。社内に優秀な人材がいても「経営戦略策定」という仕事を短期間で結果を出すことは困難で非効率です。そこで「戦略立案」「業務改善」のプロフェッショナルであるコンサルタントが活躍します。
90年代のころから比べると圧倒的にコンサルタントという職業が周知され、大手企業だけではなく中小・中堅企業、ベンチャー企業に至るまで、コンサルティングを利用する機会が増えています。

コンサルタントは人気の職業になり、新卒、中途採用、第二新卒、経験者、未経験者問わずコンサルタントを募集しているコンサルティングファームはあります。しかし、総じて他職種から比べると狭き門でもあります。選考についても各社それぞれですが、書類選考から筆記試験、面接は多いところでは４，５次まであり、コンサルティングファーム特有のケース面接もあります。そこで一番最初に重要になるのが書類です。
より簡潔に見やすく、そしてなぜコンサルタントになりたいのかを述べなければいけません。漠然とコンサルタントになりた、ではなく、なぜ、どうして、を繰り返しながら志望動機を作っていくことが大切です。

コンサルタントのプロジェクトは各領域や場面に応じ様々です。
一般的に「企業の戦略策定」と思われがちですが、たとえば、IT、組織人事、財務、M&A、コスト削減、業務改革、システム刷新、企業再生などから、業界では重工業、製造業、小売、通信、ヘルスケアなど様々な場面に応じて、得意とするコンサルタントたちが、クライアントの課題解決に向けコンサルティングサービスを提供しています。

コンサルティングファームにてキャリアアップ・ランクアップをしていく方もいらしゃいますが、他ファームへ移る方、大手企業のCXOなどポストコンサルタントとして転職していく方、また、独立して新たにコンサルティングファームや事業会社を立ち上げる方など様々です。

コンサルタントの採用、募集は大手コンサルティングファームでは通年、中堅や業界特化ファームでも総じて募集をしています。勤務地については、ほとんどが東京や大阪・名古屋などの関西ですが、九州・福岡、北海道、東北・仙台など各地にオフィスが点在しているファームでは希望によっては当該勤務地になる可能性もあります。また、日本企業のグローバル展開に合わせ、アメリカ・ヨーロッパ・アジア（中国・シンガポール・インドなど）各国への海外転勤もあります。大手ファームであればグローバルオフィスもありますので、語学力があればグローバルに活躍できる場があります。