ERPコンサルタントは、ERPパッケージ（SAP、Oracleなど）を導入することにより、企業のオペレーション改革や、BPR、コスト削減などにつなげるコンサルティングを提供しています。
そもそも、ERPパッケージとは企業の基幹業務ごとに「製造」、「物流」、「販売」、「調達」、「人事「、「財務会計」などがモジュール化された、豊富な業務機能を提供するアプリケーションの集合体で、多数のERPパッケージベンダーが市場に投入していますが、有名なものとしてはSAPやOracle、日本においてはワークスアプリケーションズなどの企業がシェアを広げています。
1990年代後半以降、ERPが台頭してきた理由として、システム保守負担おける費用対効果、業務の効率化、グローバル性が挙げられ、各大手企業をはじめ、様々な企業が導入をしています。

ERPに関する資格と言えばOracleマスターなどがありますが、持っていると優位にはなりますが、選考上、業務経験が優先される傾向が大きいです。もちろんあっていいものですが、資格は持っているが、あまり経験がありませんという方と、資格は持っていないが大規模企業でのERP導入経験があるという方では、どちらが即戦力かは見えていると思います。
コンサルティングファームでのERP導入や、SierにおいてのERP導入経験がある方々は意欲的に採用をしているファームがあります。一方で、事業会社でERPベンダーやコンサルタントとERP導入プロジェクトを経験した方や、連結会計の経験者もチャンスはあります。一様に業務知識や、専門分野における知見は必要になってきますので、ERPコンサルタントを目指される方は、このあたりもカバーしておくといいでしょう。
ERP未経験からの中途入社は実際のところ厳しいというのが現状ですが、若手、第二新卒を中心に、未経験者を対象とした採用もありますので、常に業界情報に耳を傾けておくと良いかもしれません。
即戦力から、導入経験者、未経験まで幅広く採用しています。

・SAP…SAP R/3
・Oracle…Oracle E-Business Suite、JD Edwards、PeopleSoft
・ワークスアプリケーションズ…COMPANY
・OBC…勘定奉行
・NEC…IFS Applications
・SCSK…ProActive E2
・マイクロソフト…Microsoft Dynamics
・日立システムズ…TENSUITE
・日立製作所…GEMPLANET
など、その他にも様々な業務領域向けのパッケージソフトがあります。

最近ではERP関連コンサルティングとして、以下のようなプロジェクトがあります。
・自動車部品メーカー ERP会計流通製造システム グローバル展開支援
・大手アパレル流通業　ERP会計ｼシステム保守
・大手電子部品メーカー　ERP会計システム導入
・サービス業　業務分析と設計／カスタマイジング／アドオン設計／テスト＆移行支援
・半導体会社　ERP導入におけるテスト＆移行支援

ERPコンサルタントの採用、募集は大手コンサルティングファームでは通年、中堅や業界特化ファームでも総じて募集をしています。採用企業で使っているERPの種類によって求められる人材像も変わってきます。勤務地については、ほとんどが東京や大阪・名古屋などの関西ですが、中小企業向けで地域密着型のファームでは九州・福岡、北海道、東北・仙台など各地にオフィスが点在しているため、U/Iターンによる転職も可能性があります。