独SAPが描く将来像、HANAを統一プラットフォームに

独SAPが2009年1月から2014年3月までの約5年間に実施したM&A(企業の統合・買収)件数は12件あった(次ページの表1)。買収案件を概観すると、2009年ごろは環境関連技術が中心だったが、その後はクラウドとモバイルの両分野におけるテクノロジーの獲得が中心であることが分かる。

 これらのM&A案件の中で、SAPが近年の事業計画を語る際に、頻繁に強調しているのが、クラウドサービス事業者である米SuccessFactorsと米Aribaの両サービスと、データベースベンダーSybaseが持つモバイルデータベースである。

【SuccessFactors】

  人材活用に主眼を置くタレントマネジメントに必要な機能をクラウドサービスとして提供する。具体的には、採用業務を支援する「Recruiting」、従業員が受講する教育プログラムを管理する「Learning」、収益を勘案しながら従業員の配置計画を立案する「Workforce Planning」などがある。コラボレーションツールの「Jam」も提供し、同ツールを使って従業員間で人材を探し出したり、相互を評価したりといったことが可能になる。

【Ariba】

 備品や原材料などを調達するためのマーケット プレイスを展開する。購買担当者は、Aribaが取り扱う資材などをリストで確認し、最適な供給先を選んで購入できる。140万社のバイヤーまたはサプラ イヤーがAriba上で取り引きし、年間の取引額は5000億ドルを超えるという。

 Aribaのサービスは、SAP ERPの購買管理機能「SAP Supplier Relationship Management(SRM)」と組み合わせた利用が可能である。SAP SRMの画面から調達したい資材名を入力すると該当リストが表示され、最終購入までを処理できる。その際、調達資材の価格改定や新商品の登録などは Ariba側で実行されるため、自社で商品マスターを更新しなくていい。

【Sybase】

  主に金融業界に導入されているリレーショナル型データベースの「Sybase IQ」と、モバイル端末に組み込むための小型・軽量データベース「SQL Anywhere」を提供する。加えて、モバイル環境に向けては、モバイルアプリケーションの開発プラットフォームである「Unwired Platform」や、モバイル端末および端末上で使用するアプリケーションを管理する「Afaria」といった製品がある。

 この中で 重要なテクノロジーを提供しているのがSQL Anywhereだ。モバイルデバイスと基幹系データベースの間でデータの同期を可能にする。これにより、オフライン状態でもモバイル上でデータへアクセ スできる。業務アプリケーションをモバイル環境に持ち出す際には、必ずしも通信環境が十分に整備されていないため、必要な機能になっている。

HANAを軸にアプリの実行環境を一変 SAPが打ち出すERPシステム像の中核には、自社開発したインメモリー・データベース・エンジン「SAP HANA」(以下、HANA)が位置することは疑いの余地はない。そのHANAという名称は現在、データベース・エンジンだけでなく、各種のミドルウェアを組み合わせたアプリケーションの開発・実行環境そのものを指す用語としても利用されている。むしろ、後者としてのHANAが強調されている。

  SAPは、このHANAをオンプレミスかクラウド環境かを問わず配置し、オンプレミスに設置したSAP ERPはもちろん、各種クラウドサービスの高速処理基盤に位置付ける(図1)。既に、HANAを使ったクラウド専用プラットフォーム「SAP HANA Enterprise Cloud」を投入済みなほか、SuccessFactorsやAribaの実行環境もHANAへの切り替えを急ぐ。

そこにSybaseのモバイル関連製品/技術を組み合わせれば、スマートフォンやタブレットを利用環境にしたモバイル対応のエンタープライズシステムが構築できるというわけだ。

  モバイル環境は、単に従業員の就業環境をオフィス外に広げるだけでなく、今では一般消費者を含む顧客との重要な接点になっている。特に、小売業や製造業に おけるオムニチャネル戦略の実行には、モバイルアプリケーションと同時に、そこから得られる大量データの分析機能が必要になってくる。

 SAPのM&Aの過程からは、同社が強調する「BtoBtoC(企業対企業対個人)」環境の実現に向けたテクノロジーの流れが明確に現れている。           続きは下記のURLよりどうぞ、       http://it.impressbm.co.jp/e/2014/04/22/5823        

2014年 4月22日
参照IT Leaders

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ヨーロッパで最大級のソフトウェア会社。SAPは世界で第3位のソフトウェア企業であり、その上にはマイクロソフト、オラクルが並んでいる。特に大企業向けのエンタープライズソフトウェア市場においては圧倒的なシェアを持っている。SAPの製品は、ERPに代表されるビジネスアプリケーション群で、最も有名な製品はSAP R/3というERP製品。SAPのシステムは、企業における会計システム、物流システム、販売システム、人事システムなどからなっており、それぞれがデータ的に一元化されているため、リアルタイムな分析が可能となっている。上記で挙げた業務システム(基幹システム)以外にも、CRM、SCM、PLMといった分野にもソリューションを提供していたり、大企業向けのシステムから中堅中小企業をターゲットにしたソリューションを提供してきている。

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