ＩＳＩＤ、日仏で旅行者専用統合ＩＣカードの実証実験−観光、１枚で快適

電通国際情報サービス（ＩＳＩＤ）は訪日客の観光を快適にする街のプラットフォーム開発を目的として、旅行者専用の統合ＩＣカードシステムを用いた実証実験を日仏間で始めた。実験場所は大阪国際空港、羽田空港、仏シャルル・ド・ゴール空港に加え、仏アンギャンレバン市内のレストランやカジノ、ホテルなど約１０カ所の施設。カード１枚で各施設の利用や母国語でのレストラン注文、観光案内、一括精算まで実現する。期間は１１日まで。　

　参加者は約２０人。パスポート情報や母国語情報などがひもづけられた実験用ＩＣカードを、出国当日に大阪国際空港と羽田空港で即時発行。滞在先での行動履歴やサービス利用実績を同カードに蓄積して一元管理する。

　実験では各施設に入場する際の個人認証にかかる手続きを簡略化したり、施設入館料や飲食代、サービス利用料などをホテルチェックアウト時に一括精算できるようにする。レストランなどでは多言語でのメニュー表示や注文が可能。チェックイン情報に基づき、被験者のスマートフォンに訪問予定の施設案内などを母国語で表示する。実験用の旅行者専用非接触ＩＣカードには「フェリカライト―Ｓカード」を採用した。

2014年 11月11日
参照朝日新聞DIGITAL

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