新日鉄住金ソリューションズ、タイ・インドネシアのＳＥ増員

新日鉄住金ソリューションズは、日本企業の海外拠点の情報システム開発と運用支援体制の強化を見据え、タイとインドネシアの子会社に在籍するシステムエンジニア（ＳＥ）を増員する。これに伴い、現地の人材を積極的に採用する方針だ。２０１５年１２月までにタイは現在の約７０人から１００人規模に、インドネシアは約３０人から５０人規模までＳＥを増やし現地法人の開発・支援体制を整える。

　新日鉄住金ソリューションズでは、両国で推し進めているシステム開発と運用を現地採用のＳＥに加えて、日本からも人材を派遣して対応していた。だが当初の目的であった、親会社の新日鉄住金とそのグループ会社のシステム関連業務以外に、日本企業からの引き合いが増えてきた。

　タイでは既に約３社のプロジェクトを手がけており、軌道に乗り始めている。

　そこで対応力の強化と開発スピードを上げるために現地採用のＳＥを増員する。自社の品質を維持するために推進する、開発手法の標準化も一段と深掘りする。さらなる技術力強化に向け、日本の本社での研修も積極的に行っていく。

　同社は「企業側から案件獲得の条件として、海外拠点の対応が必須となっている」（謝敷宗敬社長）ことから海外体制を強化している。現地子会社では「ここ５年間くらいは捌ききれないくらいの需要があるだろう」（謝敷社長）と見ており、日本企業の海外拠点支援を中心に展開する。

　企業からの要望に合わせて、ベトナム、インドなど他国にも子会社の設立を検討する。また、今後は海外子会社からの要望もあれば、日系以外の現地企業への対応も視野に入れる。

2015年 1月7日
参照朝日新聞DIGITAL

新日鉄住金ソリューションズ

世界トップクラスの鉄鋼メーカー新日本製鐵（新日鉄）の情報システム部門を前身として発足したユーザー系大手システムインテグレーター(SIer）。高度なIT力、そしてシステムの全体最適を導く提案力で、製造業はもちろん金融、流通から社会公共分野まで、クライアントの業界を拡大。

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