【PwC】中国で若者はインターネット好き、放送局は転換−海外メディア

米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の１日付記事では、中国はすでに世界一の家庭向けデジタルテレビ放送市場になっており、視聴面で、在来型放送局からストリーミングメディアへと転換している。こういう転換によってアメリカ市場は様変わりした。

ストリーミングメディアサービス競争を受けて、政府は、国有放送局の業務調整を促している。中国インターネットインフォメーションセンターの集計では、オンラインビデオの利用者規模は２０１４年に４億３３００万人に達した。調査会社の艾瑞諮詢集団（アイリサーチ）によると、この市場の規模は２０１４年に約２４０億元だった。

ケーブルテレビを保有する世帯数は小幅に増えているが、インターネットを通じて映像番組を視聴することで、コンテンツを配信する国有放送局の広告収入は伸び悩んでいる。央視市場研究股?有限公司によると、３１省の全国向け国有衛星テレビ放送局、たとえば上海東方伝媒集団有限公司の東方衛星テレビの広告収入は２０１４年の伸び幅が２０１３年をはるかに下回った。アイリサーチによると、騰訊（テンセント）、捜狐などによるストリーミングメディアサービス収入は２０１４年に大幅増となった。

国有メディアは、テレビ番組視聴者を確保し、急増している次世代スマートテレビ、セット・トップ・ボックスにコンテンツを配信するストリーミングメディアサービス市場に視聴者を引き込む方針だ。

プライスウォーターハウスクーパース（ＰｗＣ）によると、こういうストリーミングメディアインターネットテレビサービスのユーザー規模は２０１８年に在来型ケーブルテレビの視聴者規模を追い抜く。

上海東方伝媒集団有限公司は先駆けてインターネットテレビ事業の展開に踏み切った。３年後、インターネットテレビサービスを利用する実利用者は月間３０００万人に達する狙いがある。

2015年 6月3日
参照新華ニュース