NTTとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)、NTTデータは7月29日、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)事業者向けサービス基盤の開発結果と、同基盤を利用した事業計画について発表した。今秋から本格導入し、3年後に200億円超の売り上げを見込む。
3社によるSaaS事業者向けサービス基盤の開発は2008年9月に開始され、「認証基盤機能」「SaaSポータル機能」「料金回収代行機能」「マルチペイメント/クレジット決済機能」「ネットワークゲートウェイ機能」「Webシステム構築機能」の6つで構成される。
中核になるのが認証基盤機能で、NTT Comの多要素認証技術やNGN回線認証、NTTデータのシングルサインオンおよびID統合管理技術、NTT情報流通プラットフォーム研究所のSAML ベースによるID相互運用技術を1つにした。「ユーザー企業のいかなるセキュリティポリシーでもSaaS基盤と連係できる」(神田文男NTTデータビジネスソリューション事業本部長)という。
開発したサービス基盤は、NTT ComとNTTデータがそれぞれに自社でのSaaS事業に導入し、展開する。NTT Comは、8月にSaaS事業者からの受け付けを始め、9月にサービス提供を始める。NTTデータは、10月からERPサービス「ビズインテグラル」など自社提供するサービスに採用し、2008年度中にSaaS事業者への提供も始める予定。また、NTTデータはシステムインテグレーション(SI)事業で、企業が自社内にSaaS基盤を構築したい場合にも今回のサービス基盤を提供する。
2社は3年後をめどにそれぞれ100億円規模の売り上げを計画。NTT Comは、セールスフォースなどすでに提携しているSaaS事業者9社に加えて、11社程度の新規利用を見込み、VPNといったネットワークサービスとセットで展開する。NTTデータは自社サービスとSI事業を中核に展開する計画であり、「1つの企業顧客を奪い合うことはなく、ユーザーの選択肢を広げるもの」(原隆一NTT Comビジネスネットワークサービス事業部長)と説明している。
具体的なサービス内容や料金体系は今後詳細を詰める。料金体系については、「ユーザー1人当たり月額数百円程度になるイメージ」(原氏)や、「特定の機能を定額料金で使い放題にする形態もあり得る」(神田氏)と、2社で異なる可能性がある。
また、NTTはマイクロソフトとSaaSのビジネス展開について検討を進めているが、今後の展開について「さまざまな可能性があり、ユーザーにとって良い形を引き続き検討していく」(端山聡NTT研究企画部門統括部長)という。
2009年 7月26日
参照ITmedia エンタープライズ
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