英金融サービス業界、業績回復で成長に関心がシフト＝調査

英国の経営者団体、英国産業連盟（ＣＢＩ）は６日、業績回復を受け銀行など金融サービス企業の多くが成長による業容拡大に目を向け始めているとの調査結果を明らかにした。

ＣＢＩがプライスウォーターハウスクーパース（ＰｗＣ）と共同で金融サービス業界の１０９社を対象に四半期調査を実施した。

２００７年―０９年の金融危機以来、各社はコスト削減や人員整理を進め、新たに導入された規制への対応もあり、手一杯の状況が続いていた。

しかしここに来て、事業拡大ペースはほぼ金融危機前の水準に回復、６０％の企業が増益となったほか、採用も増やしていることがわかった。

大部分の企業は今四半期も増収増益を見込んでおり、ＣＢＩは金融サービス業界は新たな回復段階に踏み出していると指摘している。

調査対象企業の多くが、来年度の主要関心事の一つとして競争の激化を挙げており、成長機会の模索を続けている状況が浮き彫りとなった。

ＣＢＩのディレクター、レイン・ニュートン＝スミス氏は、「各社は需要面で確かな手ごたえを感じ始めており、新規顧客の獲得や業容拡大に向けた競合他社との戦いに視点を移し始めている。金融サービス産業の回復過程は新段階に移ろうとしている」と指摘した。

2014年 10月6日
参照ロイター

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