ABCマート／基幹システムをクラウド上に全面移行

フューチャーアーキテクトは12月15日、エービーシー・マート（ABCマート）の店舗業務を支える基幹システム「ABC-MartRetailSystem（ARS）」を2014年11月末に、Amazon Web Services（AWS）上に全面移行したと発表した。

国内の靴小売業界において1位の売上と利益を誇るABCマートは、国内782店、海外192店（2014年11月末時点）を展開する。

商品開発ノウハウと海外ネットワークをベースとした高品質かつ付加価値が高い商品の低価格販売を強みとし、店舗戦略や現場を重視した販売力で急激な成長を続けている。

ARSは、持続的なビジネスの成長へ向け、現場の販売力を支えるべく、2010年10月にABCマートとフューチャーアーキテクトが独自に構築した基幹システムであり、稼働後もビジネスの拡大とともに効率的にインフラ投資を継続していた。

しかし、ABCマートが予想を上回る成長を遂げ、さらにビジネスモデルが「実店舗中心」から「実店舗とECとの融合」へと変化してきたことで、より柔軟な拡張性と高い対応力が求められていた。

急増するデータの処理量に左右されず、さまざまなビジネス環境の変化にもスピーディに対応できる柔軟なIT基盤を実現するため、フューチャーアーキテクトはARSをクラウドサービス「AWS」へ全面移行した。

これによりハードウェア機器や設備などの物理的な事情に縛られることなく、柔軟かつスピーディなリソース調達と増減設が容易になった。固定費だったハードウェアのコストも変動費化され、コスト面でのメリットも生み出しているという。

移行プロジェクトは、要件定義から移行までの全工程を約9か月で完遂した。そのなかでもとくに構築に関しては実質4か月ほどの短期間で完了させており、新システムはサービスイン直後から現在に至るまで安定して稼働しているという。

2014年 12月15日
参照流通ニュース

フューチャーアーキテクト

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