銀行業、２０年間の蜜月期と決別、利幅が将来２０％以下

プライスウォーターハウスクーパース（ＰｗＣ）が１２月１６日に公開した中国銀行経営者報告書では、取材対象者の７０％以上は中国経済成長率が今後３年間、７５％を下回ると予想している。マクロ経済減速の影響を受けて、銀行経営者の７５％は「中国本土銀行の収入や収益の伸び率は今後３年間に下がり、伸び率は２０％を超えない」との予測を明らかにした。

ＰｗＣ中国部門の金融サービス担当、容顕文氏によると、中国銀行業はいま、変動期の最中にあり、金融体制や税財政体制の改革は銀行業に計り知れない影響を及ぼす。インターネット金融や民間銀行は台頭しており、在来銀行の一部預金を吸収し、資金コストを押し上げるという。

中央銀行の１１月２１日の利下げは市場関係者に、金利市場化加速の重要な措置であると受け止められる。ドイツ銀行中国部門のシニア・ストラテジスト、劉立男氏は「中国は２０１６年末に金利市場化改革を完成させる可能性がある」と指摘した。

容顕文氏は「金利市場化のプロセスが進むにつれ、中国銀行業は改革開放２０年間の蜜月期と決別する。金利差が縮小し、預金・融資競争が熾烈さを増す中、銀行の価格決定力やリスクコントロール能力が問われている。今後３年間、金利リスク増大は銀行経営を転換させ、銀行のほとんどはシステムやモデル、人材育成などの面にわたって準備を進めている」と指摘した。

2014年 12月18日
参照新華ニュース

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