【日本オラクル】日本オラクルがクラウド用データ拠点　年内にも開設

日本オラクルは９日、同社として国内初となるクラウドサービス用のデータセンターを年内にも新設すると発表した。国内企業や官公庁がサービスを使いやすくし、クラウド事業の拡大を目指す。データベースなど主要ソフトをクラウドサービスとして提供する新戦略も同日に発表し、先行する米アマゾン・ドット・コムなどを追撃する。

　９日に都内で開いた顧客向けイベントで来日中の米オラクルのラリー・エリソン会長が「大規模なデータセンターを日本に新設する」と明らかにした。設置場所は選定中だが首都圏となる見込み。

　外資系ＩＴ（情報技術）大手では、アマゾンのほか米ＩＢＭや米マイクロソフトなどが日本国内にデータ拠点を開設済み。日本オラクルは新拠点の設置で、出遅れているクラウド事業で巻き返す。エリソン会長は「（クラウド分野で）世界ナンバーワンを目指す」と述べた。

　日本オラクルは国内シェア首位のデータベースやデータ分析などの主要ソフトをクラウドサービスとして提供する新戦略も同日発表した。データベースの場合、従来版に比べてサーバー購入費などを含む関連コストを35％減らせるという。

　オラクルのクラウド技術を扱える技術者を新たに１万人育成し、技術者向けの認定資格制度を新設する。関連技術者の市場価値を高めてクラウドの普及につなげる。

2015年 4月9日
参照日本経済新聞

日本オラクル

1977年、Oracleはデータベース管理システムソフトで起業し現在では業務アプリケーション市場で積極的なM＆A（合併・買収）を展開しながらアプリケーション・サーバ、そしてミドルウェアへと徐々にラインナップを拡充しながらレイヤを上り、顧客企業が必要とするIT導入を全面的に支える随一の企業となっている。

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