非伝統的投資で保険金運用増加

大手コンサルティング会社プライスウォーターハウスクーパース（ＰｗＣ）が発表したリポートによると、２０１３年第３四半期末、中国の保険金運用残高は７兆４１００億元（約１２兆８９００億円）で、このうち非伝統的投資が１５．１５％を占めていた。一昨年末の６兆８５００億元で９％に比べ、大幅成長となった。

　リポートは、中国保険監督管理委員会が一昨年、一連の緩和政策を打ち出して以降、投資範囲が拡大され、非伝統的投資の占める比率が高くなったと分析している。

　ＰｗＣ中国保険業主管パートナーの周星氏は「緩和政策は市場化改革の要求に応えたものであり、実体経済に対する保険金の一層の貢献や保険業全体における投資回収率引き上げに役立っている」と指摘。

　ＰｗＣの調査では、回答者（保険会社）の４３．７５％が今後、資産の１５％以上を非伝統的投資商品に充てたいと答えているが、資産の２０％以上を充てたいと答えたのは１８．７５％にとどまった。多くの保険投資機関は非伝統的投資の比率拡大を視野に入れているものの、慎重姿勢を崩していないことが分かる。

　今後２年間で検討する投資商品としては、３１．２５％が「証券が不動産と並ぶ投資手段になる」と回答。このほか、ストックオプション制度の導入と銀行の財テク商品がそれぞれ２８．１３％、プライベートエクイティファンドと信託商品がそれぞれ２５％だった。（中国新聞社）

2014年 1月3日
参照SankeiBiz

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